さくらまつり

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地元の恒例行事「さくらまつり」が今日から始まりました。

邦楽愛好者が集う茨木三曲協会の会員として、今日は一人で粛々と箏演奏をさせて頂きました。

まだ桜がイイ感じに咲いていないので花見客もなく、たまたま通りがかった道行く人的な方にお聴き頂くような感じでしたが(笑)、静かで無心になって弾けました。時々、すぐ横の大通りを走るトラックのエンジン音やクラクションの爆音でハッとして、「あ、そっか。外で弾いてたんだった」と思う程でした!?

途中、車椅子でお孫さん?と共にお散歩してらしたおばあさんが通りがかり、しばらく真ん前で熱心に聴いて下さっていたのですが、演奏しながら「きっと普段は病院か老人ホームで生活されてて、箏の生演奏に触れる機会も少ないはず。全身全霊で弾かねば!」と勝手に決めつけて、心を込めておばあさんの為に演奏しました。そうしますと、その後2曲弾き終わった時、おばあさんが涙を流しながら「ありがとう。ありがとう。」とお礼の言葉を下さいました。
最初にお見かけした時の表情とは全然異なり、顔色も赤らみ、本当に喜んで下さっているようで、かえって私も感動しました。

それに勇気を頂き、気分が高揚したせいで、引き続き熱演をしておりましたら、きっと市役所関係の方ではないかと思うのですが、少し離れたところで何かの設営作業でもしてらした方が、小走りに聴きに来て下さいました。
私より少しお兄さんくらいの男性二人でした。

1曲演奏を終えた時、「毎年聴くけど、余りにもいつもと音が違うから驚いて吸い寄せられて来た。いつもの人達のお師匠さんですか?いやぁ~。素晴らしい。」と驚きのお言葉を下さいました。
この男性は、私がお務めを終えて帰る時、道端でまた遭遇しましたが、「本当に感動した。美しい音をありがとう。また聴かせてください。」と嬉しいお言葉をさらに下さいました。

思いがけず、忘れられない一日となりました。
もっともっと良い音、人様のお心に響く音を出せるよう、精進しなくては!