お盆

今日は両親と共にお墓参りに行って参りました。
5月に我が家へ来てくれた愛車は7人乗りのコンパクトカーですが、日頃は私一人が楽器を乗せて運転するばかりで、3人乗車の初ドライブでしたが、なかなかに快適でした!

昔まだ私が子供だった頃には、お墓参りは親戚3~4世帯が合同で出掛けていました。マイクロバスをチャーターして出掛けていた記憶もあります。
電車で行った時には、帰りの鈍行電車が急激に混雑しており大変だったことも忘れられません。
しかし、家族水入らずの3人でのお墓参りも良いものでした!

往路の途中、高速道路を走っていると、突然にカーナビからアナウンスが聞こえてきました。初めて走る新しい高速道路だったので、そろそろ分岐点の案内かと注意して3人とも耳を傾けてみたら、なんと「出発してから2時間運転しています。そろそろ休憩してはいかがですか?」との優しい配慮!
思わず誰からともなく大爆笑してしまいました!

実は、先月の話ですが、とても大切に思う恩人が他界なさいました。
突然のお別れは悲しすぎて、正直なところ未だに気持ちの整理がつきません。
この10年近く、私が主催する自主公演のリサイタルはもちろんのこと、合奏群の片隅で出演するような役割の催しでも、必ず聴きに来て下さっていました。
他県の遠方なのでご案内を控えていても、こっそり聴きに来て下さったことも何度かありました。
いつも同じ上手中央よりやや前方に座っておられたので、私はいつの頃からか、その方がおられるであろうエリアを見る癖がついていることに気付きました。
特に苦手なトークでアップアップしてきた時などにその辺りに助けを求めて見渡した時、その方の優しい表情に救われ、支えられ、立て直したこと数え切れません。

演奏もトークも、「おぉ、ちょっとは成長したなぁ~!応援してきて良かった!」とちょっとは思って頂けるまで、同じ世界で見届けて頂きたかったですが間に合いませんでした。

今日のお墓参りでは、お祖母ちゃんや他のご先祖様に、「〇〇さんがそっちに行きましたので、会ったら宜しく伝えて良くしてあげて下さい。私がとてもお世話になった方です。」とお願いしました。

しばらくは涙が出ては困るので、演奏会中にSOSを求めたくなっても、例のエリアのよそ見はしないようにしなくちゃです。