某教育大学で音楽の先生を目指している大学生に、箏の授業をするようになって10年ほどになりました。
箏のかっこいい曲を楽しく弾くような授業内容ではないし、少人数なのでサボりようもなく、袋小路的な環境の授業ではありますが、マニアックな授業を笑い合いながら楽しくさせて頂いております。
私自身が小学校の箏体験講座の経験を重ねたり、教育実習以来の教員体験をしたことが、この授業にとても役立ち、今年は同じことを教えるにしても、初めて箏に触れる小学生や中学生を頭に浮かべながら進めていくことができました。
日本の音楽について・・・
箏の魅力について・・・
これらのテーマについて何十年と考え続けているけれど、一言でそれを理解してもらえるところまで答えはまだ出ていない。
だけれど、子供の頃に理屈抜きで感じていたことと核の部分が変わっていない。
これからもずっと変わらないと思う。
これを伝えずしてこの授業は始まらない!と鼻息荒く語ることもしばしばです(笑)
今日は、最後の授業で実技試験を行いました。
その核の部分を、全員の学生さんにちゃんと伝わっていることが確認できたので、すごく感動しました!
洋の東西など超越して音楽の素晴らしさを子供達に伝える先生になってくれることを願っているのは前提に、箏の魅力、日本音楽の味わいをも語れる先生として活躍してくれたらもっともっと嬉しいです!
そのうち、彼らの教え子にも授業が出来る日がくると良いのにな~~~