甲子園の季節ですね~。
歳のせいでしょうか…今までとは明らかに違う想いで高校野球に夢中になっております。そして感動しきり。
私は幼い頃からインドア派で、体育の時間が憂鬱でたまらないくらい運動嫌いでした。そんな訳で、高校球児の野球に寄せる直向きな情熱がこの歳になるまで理解できなかったのかな…?
とにもかくにも、試合の展開に一喜一憂するだけでなく、その試合の裏のあらゆるドラマが無意識に浮かびあがり、自然と涙がにじみます。
些細なことですが、去年まで、球児たちがグラウンドを退場する際に帽子を外して一礼するしぐさを目の当りにして、無理やりやらされて可哀相だし、それでは無意味なのでは???ともうっすら感じていたのです。
でも、それは違いますね。
とても大切なことを教わり実行しているのだな!って思えるのです。
大人になってからでは、誰も教えてくれないですよね。
私もやはり、楽器を大事に扱わない子供には、厳しく注意をします。
教えてあげないと修正しようもないですから!
先日もそのような生徒さんに対して、「楽器だって生きているし、○○ちゃんと同じように気持ちや感情がある。○○ちゃんがいい加減な気持ちで楽器に向かったり、乱暴にしてばかりいると、○○ちゃんのことを嫌いになって助けても応えてももらえなくなるよ。楽器と自分は一心同体。大切にしないと~!」と力説したところ、子供にはまだ難しすぎたかな・・・・と思いながらの力説でしたが、しっかり受け止めてくれたようでした!
大学1年生の時、個々にあてがわれた学校備品の三味線を、同級生のSちゃんはいつも丹念に磨いていた。古びてくすんだような私達の三味線と同じようなくすんだSちゃんの三味線が、数か月もしないうちにピカっと艶めく輝きを取り戻したのを垣間見て、言葉にはしなかったけれど、内心「すごい!楽器を生かすも殺すも持ち主次第なんだ!」と感銘を受けました。
以来、自分の一張羅の楽器は勿論の事、楽器は大切に、真心こめて、特に三味線は語りかけながら磨いております。
植物のお世話もそうすると良いとか言いますよね。あと、胎教なんかも同じですね!
それって、球児のグラウンドでの一礼と同じかな~って、ふと思ったのです。
こういう事って、直接目に見える勝敗や表立った実技と関係ないですが、私は重要だと信じています!
炎天下、球児も応援団も暑さに負けず、燃え尽きる闘いを繰り広げて欲しいです。
私も心から応援しています!